10.テレポートを作ろう




テレポートとはマップ中の特定のポイントへ瞬間移動する仕掛けのことで、Doomではよく見かける仕掛けの一つです。地形を簡単に越えることが出来るのでマップ作成の自由度も大幅に上がります。絶対にマスターしましょう。(前回までの作業データ:Download

@ラインを引き伸ばす


グリッドの大きさを「64 mp」に変更して下さい。「ラインモード」で、上図のようにマップの一番下のラインにカーソルを合わせて下さい。


マウスの右ボタンを押したまま垂直に下げて下さい。上図2辺の長さが768になった位置で右ボタンを離して下さい。


これでセクターの面積が大きくなりました。

A室外エリアを作る

ここまで、室内ばかり作っていたので今回は室外のエリアを作ります。つまり空の見えるエリアです。


まず、上図のように長さ384のラインを左から右へ引いてセクターを分断します。


「セクターモード」で、先ほど分断したセクター下側の編集画面を開きます。


今回は編集内容が多いので注意して下さい。「Ceiling Height」を320に、「Floor Height」を112に、「Brightness」を192に変更して下さい。そして、「Floor」のテスクチャーを「GRASS1」に、「Ceiling」のテスクチャーを「F_SKY1」に変更して下さい。


「ラインモード」で、まずは上図で選択された1つのラインの編集画面を開いて下さい。「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Upper」テスクチャーを「METAL」に、「Lower」テスクチャーを「STEP5」に変更してください。


上図のようになっていればOKです。「F_SKY1」に設定した部分が空になります。3Dモードでは空のテスクチャーの表示が変に思えるかもしれませんが、実際にテストプレイすればこの部分がしっかり空になっています。


次に、上図のように長さ384のラインを右から左へ引いてセクターを分断します。


「セクターモード」で、先ほど分断したセクター下側の編集画面を開きます。「Floor Height」を192に、「Tag」を4に変更して下さい。


「ラインモード」で、まずは上図で選択された1つのラインの編集画面を開いて下さい。「Properties」タブにある「Settings」内の「Lower Unpegged」にチェックを入れて下さい。「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Lower」テスクチャーを「BROWNGRN」に変更してください。

Bテレポートを作る


上図のように長さ64のラインを反時計回りに2本引いて64×64のセクターを作ります。

「セクターモード」で、先ほど作った大きさ64×64のセクターの編集画面を開きます。「Floor Height」を128に、「Floor」のテスクチャーを「GATE3」に変更して下さい。


「ラインモード」で、まずは上図で選択された2つのラインの表面が上図の向きであることを確認して下さい。これはテレポートを作る上でとても重要なことです。ラインの向きが正しくない場合はカーソルを合わせて「F」キーで修正して下さい。次にこの2つのラインの編集画面を開いて下さい。


まず「Properties」タブからです。「Action」内の一番右のボタンを左クリックして下さい。ツリー型タブの「Teleport」から「WR Teleport」を選んで下さい。上図のように「Prooerties」タブの「Action」内に選んだ内容が表示されていれば設定完了です。さらに「Tag」を4に変更して下さい。

次に「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Lower」テスクチャーを「METAL」に変更してください。

「Tag」の4で関連づけされたラインとセクターがあるので、これで仕掛けの完成・・・と言いたい所ですが、テレポートの仕掛けに関してはこれで完成ではありません。Tagを設定したセクターのどの位置でどの向きにテレポートさせるか設定する必要があります。


「オブジェクトモード」に切り替えて、上図の位置にカーソルを置いて右クリックして下さい。右クリックした位置にオブジェクトが置かれると同時に編集画面が現れます。


右側のツリー型タブの「Teleport」を展開して、その中の「Teleport Destination」を選んで下さい。「Coordination」の「Angle」を180に設定して、「OK」を押して選択画面を閉じてください。「Teleport Destination」は一つのTagにつき一つまでです。必ず守ってください。



ドア付近と空の下ではテスクチャーにずれが生じているので、3Dモードで上図のテスクチャーにカーソルを合わせて「A」と「Shift+A」を押してテクスチャーのx軸とy軸を自動調整して下さい。

最後に「テストプレイ」でテレポートが動作するか確認してみましょう。テレポートの仕掛けを設定したラインにプレイヤー(またはオブジェクト)がラインの表面側からラインに進入した場合のみテレポートが動作します。(つまり裏面から進入すると何も起こらない。)大事なことなので覚えておいて下さい。

今回はこれで終わりです。しっかり保存しておきましょう。