9.罠を作ろう




何かのアイテムを取ったとき仕掛けが作動して敵が現れます。所謂罠です。今回は罠作りを通して、Doomの典型的な仕掛けを学びます。(前回までの作業データ:Download

※作業の手数も段々増えていくので、ここから説明を少し簡略化します。今までは、押すべきキーやクリック操作を逐一書いてきましたが、今後は省略していきます。まだ、基本操作に不安な人は今までの章を復習するか、2.インターフェイスと基本操作を確認しながら作業して下さい。


@置き台を作る


グリッドの大きさを「32 mp」に変更して下さい。上図のように7章で作ったドアの先にある部屋の中央にラインを反時計回りに描いて64×64の四角形のセクターを作って下さい。


「セクターモード」で、先ほど作ったセクターを選択し編集画面を開きます。「Floor Height」を192に、「Tag」を2に変更して下さい。

「ラインモード」で、上図で選択された4つのラインの編集画面を開いて下さい。編集画面を開いて、「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Lower」テスクチャーを「METAL」に変更して下さい。


上図のようになっていればOKです。

Aスイッチを作る


再びラインを引きます。グリッドの大きさを「16 mp」に変更して下さい。上図のようにラインを引いて16×64の四角形のセクターを作って下さい。今回はどちらに回りに引いても同じ結果になりますが、今後の為に時計回りを意識して引いて下さい。

「セクターモード」で、先ほど作ったセクターを選択し編集画面を開きます。「Ceiling Height」を192に、「Brightness」を192に、「Ceiling」のテスクチャーを「FLAT5_5」に変更して下さい。


「ラインモード」で、まずは上図で選択された1つのラインの編集画面を開いて下さい。「Properties」タブにある「Settings」内の「Upper Unpegged」にチェックを入れて、「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Upper」テスクチャーを「BROWN1」に変更してください。


次に上図で選択された2つのラインの編集画面を開いて下さい。「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Middle」テスクチャーを「LITE5」に変更してください。先ほどセクターの明るさを変更したのはこのテスクチャーのためです。


最後に上図で選択された1つのラインの編集画面を開いて下さい。


まず「Properties」タブからです。「Action」内の一番右のボタンを左クリックして下さい。ツリー型タブの「Floor」から「S1 Floor Lower to Lowerest Floor」を選んで下さい。上図のように「Prooerties」タブの「Action」内に選んだ内容が表示されていれば設定完了です。さらに「Tag」を2に変更して下さい。

次に「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Middle」テスクチャーを「SW1GARG」に変更してください。


上図のようになっていれば完成です。

「テストプレイ」で確認してみましょう。スイッチを押すと台が下降します。

B罠を作る

今作った仕掛けは単に台が降下するだけです。ここにアイテムが置いてあればそれが無償で手に入って終わりです。それではDoomらしくないですね。敵も同時に現れる仕掛けにしましょう。


ラインを引きます。グリッドの大きさを「32 mp」に変更して下さい。上図のようにラインを引いて部屋の右側に96×128の四角形のセクターを作って下さい。左側も同じようにセクターを作って下さい。


「セクターモード」で、先ほど作ったセクター2つを選択し編集画面を開きます。「Ceiling Height」を128に、「Brightness」を144に、「Ceiling」のテスクチャーを「FLAT5_5」に変更して下さい。


「ラインモード」で、まずは上図で選択された2つのラインの編集画面を開いて下さい。「Properties」タブにある「Settings」内の「Upper Unpegged」にチェックを入れて、「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Upper」テスクチャーを「BROWN1」に変更してください。


次に上図で選択された2つのラインの編集画面を開いて下さい。「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Middle」テスクチャーを「BROWN96」に変更してください。


さらにラインを引きます。グリッドの大きさを「16 mp」に変更して下さい。上図のように長さ128のラインを引いてセクターを分断します。右側のセクターはラインを下から上へ、左側のセクターはラインを上から下へ引いて下さい。


「セクターモード」で、上図のセクター2つを選択し編集画面を開きます。「Floor Height」を128に、「Tag」を2に変更して下さい。


「ラインモード」で、まずは上図で選択された4つのラインの編集画面を開いて下さい。「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Lower」テスクチャーを「BROWN1」に変更してください。「Lower Unpegged」にチェックは入れないで下さい。これにチェックを入れると、テスクチャーが床を基準に固定され、壁が下降するというより溶けていく感じになります。(よく分からない場合は自分で試してみましょう。)

「テストプレイ」で確認してみましょう。スイッチを押すと台が下降と同時に2つの部屋が現れます。ここに敵を配置すれば罠となります。

Cキーの配置

せっかく台を作ったのでオブジェクトであるキーを実際に配置してみましょう。


グリッドの大きさを「64 mp」に変更して下さい。「オブジェクトモード」に切り替えて、台の中央にカーソルを置いて右クリックして下さい。右クリックした位置にオブジェクトが置かれると同時に編集画面が現れます。


右側のツリー型タブの「Keys」を展開して、その中の「Blue keycard」を選んで下さい。そして「OK」を押して選択画面を閉じてください。


これでキーの配置は完了です。

Dキーのドアを作る

キーを置いたのでついでにキーで開くドアも作りましょう。


ラインを引きます。グリッドの大きさを「64 mp」に変更して下さい。上図のようにラインを引いて64×128の四角形のセクターを作って下さい。


「ラインモード」で、まずは上図で選択された3つのラインの編集画面を開いて下さい。「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Middle」テスクチャーを「BROWNGRN」に変更してください。


さらにラインを引きます。上図のようにラインを引いて64×384の四角形のセクターを作って下さい。


グリッドの大きさを「16 mp」に変更して下さい。上図のようにラインを引いて16×64の四角形のセクターを作って下さい。


先ほど作った64×128のセクターを等分します。右から左へ長さ128のラインを引いて下さい。次に等分したセクターの上側を更に2分割します。左から右へ長さ128のラインを引いて下さい。上図のようになっていればOKです。


「ラインモード」で、まずは上図で選択された4つのラインの編集画面を開いて下さい。「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Middle」テスクチャーを「DOORBLU」に変更してください。



次に上図で選択された2つのラインの編集画面を開いて下さい。。「Properties」タブにある「Settings」内の「Lower Unpegged」にチェックを入れて、「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Middle」テスクチャーを「DOORTRAK」に変更してください。


「セクターモード」で、上図で選択されたセクターの編集画面を開いて下さい。「Ceiling Height」を128に、「Ceiling」のテスクチャーを「FLAT20」に、「Tag」を3に変更して下さい。



「ラインモード」で、上図で選択された2つのラインの編集画面を開いて下さい。「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Upper」テスクチャーを「BIGDOOR2」に変更してください。


「セクターモード」で、上図で選択されたセクターの編集画面を開いて下さい。「Ceiling Height」を200に変更して下さい。


「ラインモード」で、上図で選択されたラインの編集画面を開いて下さい。「Properties」タブにある「Settings」内の「Upper Unpegged」にチェックを入れて、「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Upper」テスクチャーを「SLADWALL」に変更してください。


次に上図で選択されたラインの編集画面を開いて下さい。


まず「Properties」タブからです。「Action」内の一番右のボタンを左クリックして下さい。ツリー型タブの「Door」から「S1 Door(Blue) Open Stay (fast)」を選んで下さい。上図のように「Prooerties」タブの「Action」内に選んだ内容が表示されていれば設定完了です。さらに「Tag」を3に変更して下さい。

次に「Sidedefs」タブにある「Front Side」の「Middle」テスクチャーを「SW1COMM」に変更してください。


上図のようになっていれば完成です。

「テストプレイ」で確認してみましょう。キーを持っていない状態ではスイッチが作動しないこと、キーを持っている状態だとスイッチが作動することを確認して下さい。

これでこの章は終わりです。作業量は多かったと思いますので、保存をしてゆっくり休みましょう。お疲れ様でした。