Doomを体験しよう


Doomには体験版(シェアウェア版)があり、Doomのエピソード1(隠し面を含め9面)は無料でプレイすることができます。Doomに興味のある方、購入を検討されている方はまずそれをプレイしてみましょう。しかしながら、Doomは古いゲームであるため最新のOS(Windows7やVista)ではオリジナルの実行プログラムを起動することはできません。こちらのページで少し触れましたがDoomエンジンを使用すれば最新のOS上でも問題なくプレイできます。また、古いOSでもDoomエンジンを使用した方がプレイ環境はずっと良いと思います。Doomエンジンも沢山ありますが、今回は初心者でも取り扱いが非常に簡単でDoomエンジンの中でも最もユーザーが多い「ZDoom」を使ったDoomのプレイ方法を紹介します。


ファイルの準備

@
こちらからZDoomの最新版をダウンロードして下さい。リンク先のページの一番上のリンクをクリックするだけでOKです。そしてダウンロードしたzipファイルを解凍して下さい。(専用フォルダを作る事をお勧めします。)

A
こちらからDoom95をダウンロードして解凍して下さい。その中から「DOOM1.wad」というファイルを取り出してZDoomを入れたフォルダと同じフォルダに入れてください。(doom95.zip内のそれ以外のファイルは要りません。)


▲この5つのファイルがあればZDoomを起動することはできます。ZDoomを起動後はゲーム内の設定(コンフィグ)を保存したファイルやセーブーデータのファイル等が出力されるのでそれらを誤って消さないようにしましょう。


ZDoomの起動

「zdoom.exe」をダブルクリックして起動してください。


ZDoomを起動すると上のタイトル画面が表示されます。「Esc」キーを押すとメニューが画面が表示されます。メニュー画面は「↑」「↓」キーやマウスでカーソルを移動させることができます。「NEW GAME」を選択(「Enter」キー)してください。




以下の画面が表示されます。これはプレイするエピソードを選択する画面ですが、今回は体験版なので最初のエピソード「KNEE-DEEP IN THE DEAD」のみしか選択できませんので、それを選択してください。


次に難易度選択画面が表示されます。難易度(スキルレベル)についてはこちらのページで解説をしています。もちろん初めてならば一番簡単なスキル「I'M TOO YOUNG TO DIE」をお勧めします。

フルスクリーンではなくウィンドウズ表示にしたい、画面の明るさや解像度等を変更したい場合はこのページのオプションの項目を先に読んで下さい。


操作方法

ゲームを開始したあなたは最初のステージのスタートポイントにいます。さあ、ここからゲーム開始です。



操作方法(初期設定)
前進、後退
(Forward, Backward)
「↑」「↓」または、マウスの移動
右や左に方向転換
(Turn Right, Turn Left)
「→」「←」または、マウスの移動
左や右に平行移動
(Strafe)
「.」「,」または、「Alt」(Strafe)+「→」「←」または、マウスを右を押しながらの移動
ドアを開ける、スイッチを押す
(Use/Open)
「Space」
攻撃 (Fire) 「Ctrt」または、マウスの左クリック
行動を素早く行う。 (Run) 「Shift」+移動キー
武器変更
パンチ(初期)、チェーンソー
「1」
ピストル(初期) 「2」
ショットガン 「3」
チェーンガン 「4」
ロケットランチャー 「5」
プラズマライフル※1 「6」
BFG9000※1 「7」
※1体験版には登場しない。

マウスが使えるなら、マウスを使った方がプレイしやすいと思います。特に方向転換、攻撃、平行移動はマウスを使って行うことをお勧めします。

Doomは今のステージ上の図(マップ画面)を確認することができます。マップ画面では今までに行ったことのあるエリアのみ表示されます。マップ画面での操作は序盤のステージではそこまで重宝しないので、余裕があったら覚えて下さい。ZDoomではマップ画面で敵を倒した数やシークレットの発見数を確認できます。

マップ関連
マップを開く、閉じる 「Tab」
拡大、縮小 「+」「−」
マップの自由観覧とプレイヤー視点の切り替え 「F」
マークをつける 「M」
マークを消す 「C」

ステータス画面の見方

@残り弾数 今使用している武器の残り弾数を表示します。
A体力 今のプレイヤーの体力です。0になったらゲームオーバーです。
B所持武器 今所持している武器を表示します。数字は、武器変更に割り当てられている数字キーです。
C状態 今のプレイヤーの状態を顔で表示します。
Dアーマー 今現在のアーマーの耐久力を表示します。0になると敵の攻撃をもろに受けます。
Eキー 今現在所持しているキーを表示します。キーはレッド、ブルー、イエローと3色あります。
F所持弾薬 今現在のすべての弾薬の所持数を表示しています。上から順に、
ピストル/チェーンガン
ショットガン/コンバットショットガン
ロケットランチャー
プラズマライフル/BFG9000
です。

ゲームの目的

このゲームの目的は非常にシンプルで、敵を倒しながら進み、各ステージのゴール(Exit)を目指すだけです。各ステージをクリアするとリザルト画面が表示されます。「Use」キーを押して次のマップに進みましょう。


KILLS 敵を殺した割合です。
ITEMS アイテムの収得率です。
SECRETS シークレットの発見率です。

各項目を100%にしても何の隠し要素もありません。次のステージに進むと以前のステージに戻るとこはできないので注意しましょう。



セーブとロードの方法

Doomはステージ上のどこでもセーブが可能です。ZDoomの初期設定では各ステージの初めに自動セーブが行われます。また、ZDoomでは死んだ場合に「Use」キーを押すだけで直前にセーブした状態に戻すことができます。

セーブ方法

メニュー画面の「SAVE GAME」を選択(「Enter」キー)して下さい。新規にセーブデータを作る場合は「<NEW SAVE GAME>」を選択します。すると、セーブデータ名を入力することができるので、任意の文字を入力して、もう一度「Enter」を押して完了です。既にあるセーブデータに上書きする場合はそのデーターにカーソルを合わせて、二回「Enter」を押せばセーブ完了です。ちなみに一回目に「Enter」を押した段階で、「TEST」というデーター名なら、「TEST_」と表示されます。このときにデーター名の変更が可能です。

ロード方法

メニュー画面の「LOAD GAME」を選択(「Enter」キー)して下さい。ロードしたいセーブデータにカーソルを合わせ、「Enter」を押せばロード完了です。



ゲームの終了

メニュー画面の「QUIT GAME」を選択して、次の質問に対して「Yes」選択または「Y」キーを押すとZDoomが終了します。



オプション

ZDoomでは色々な設定を変更することができますが、あまりに項目が多すぎるため必要最小限のものをまとめました。これを操作して快適なプレイ環境を構築してください。

メニュー画面の「OPTIONS」を選択して下さい。


・CUSTOMIZE CONTROLS

キーボードやマウスなどのキー配置を変更します。変更したい項目にカーソルを合わせ「Enter」を押して下さい。その次に入力したキーがその項目の新しい対応キーとなります。また、「Back Space」でその項目のキー配置を消去できます。

・MOUSE OPTIONS

マウスの感度を細かく設定できます。

・DISPLAY OPTIONS

「SCREEN SIZE」で画面のサイズ、「BRIGHTNESS」で画面の明るさを調節できます。

・SET VIDEO MODE

フルスクリーンのON/OFFや画面の解像度を設定できます。

・RESET TO DEFAULTS

初期状態に戻します。

・RESET TO LAST SAVED

前回の状態に戻します。



製品版の購入

日本での入手は非常に難しかったのですが、今はSteamでダウンロード販売されていて簡単に購入できます。Ultimate Doom, Doom2, Final Doomとそれぞれ購入できます。もちろん製品版全てを購入することを強くお勧めしますが、出費を抑えたいのならば優先的にDoom2を購入することをお勧めします。多くの有名なPWADのほとんどはDoom2用に作られているので、Doom2を買うだけで十分に楽しめるでしょう。

Steamで購入して、それらのファイルをダウンロードしたらその中からIWAD、つまりUltimate Doomなら「DOOM.WAD」、Doom2なら「DOOM2.WAD」、Final Doomなら「PLUTONIA.WAD」「TNT.WAD」を取り出してZDoomと同じフォルダに移して下さい。この状態でZDoomを起動すれば製品版をプレイできます。IWADが複数ある場合、起動前にどのWADを選択するか尋ねられるので、任意で選択して下さい。




いろいろなDoomエンジン

今回は初心者にも扱いやすいということでZDoomを紹介しましたが、実際には沢山のDoomエンジンが存在します。グラフィック機能を強化したもの、ネット対戦機能に特化したもの、はたまたDosで起動したDoomを忠実に再現したもの等、本当にどのDoomエンジンも特色があります。自分に合ったエンジンを探すため色々と試してみるのも良いことです。たいていのエンジンはそれがあるフォルダにIWADを入れるだけで起動できます。ここでいくつか簡単に紹介します。

GZDoom OpenGLの導入によりグラフィックを向上させたZDoom。
PrBoom-plus デモの再生、撮影、互換に特化したDoomエンジン。
ZDaemon ネット対戦に特化したZDoom。
SkullTag ZDoomをベースに独自の機能を多く追加したエンジン。ネット対戦も容易に行えます。
Doomsday グラフィックの美しさを追求したDoomエンジン。
Chocolate Doom Dosで起動した状態のDoomを完全再現。